ファッションとオシャレの歴史

ファッションとオシャレの歴史 → 「オートクチュール」と「ブランド」

「オートクチュール」と「ブランド」

十九世紀の「フランス革命」によって身分制度が廃止されたフランスでは、人々が自分の好きな服を着れるようになり、そんな大衆向けのデザインや大きさが統一された「既製服」が登場しました。
しかし、それでも裕福な家庭などでは仕立て屋に頼んで特別に服を作ってもらう事はなくなりませんでした。

そんな中で生まれたのが「オートクチュール」です。
これはフランス語で「高い」や「高級」を意味する「オート」と、「裁縫」や「仕立て屋」を意味する「クチュール」が合わさって出来た「高級仕立服」を指す言葉です。
それなら「オーダーメイド」の事だと思う人もいるでしょうが、実は「オーダーメイド」とは「注文」と「生産」を意味する単語を英語らしく組み合わせた日本語なんです。

どちらも特別に注文して作ってもらう事には変わりないので、使う素材によって値段は変わります。
ですが、仮にフランスの名店で「オートクチュール」を頼んだ場合は、希望に応じた服に合った最高の素材を使い、更に熟練した職人が一つ一つを手作業で行うので、シンプルなスーツ一着でも三百万の値段がつく事もあります。

これがドレスになると布地だけでなく服を飾るレースや高級ビーズの刺繍が職人によって施されるので、更に値段が上がります。
その為に「オートクチュール」は中世から今も変わらないる富裕層の象徴でもあるのです。

そして、その「オートクチュール」を最初に始めたのが1857年設立「ウォルト」という服飾店です。
大衆ではなく一部の顧客の為に服を作る事で大手になった「ウォルト」の後を追う様に出来たのが、今も私達が知っているフランスに本店がある「有名ブランド」なのです。
なので、単純に歴史の年数をみると、意外にも日本の老舗呉服店の方が古いんですよね。

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