世界には国に限らず村や街の数だけ伝統的な衣装があります。
一昔前の日本では、人々は当たり前の様に和服に袖を通して、木や藁で作った履物で出かけていきました。
ですが、それが変わり始めたのは明治頃です。
最初は周囲の国が段々と発展していくので、それに置いていかれまいと西洋の文化を取り入れた「文明開化」の影響でした。
そうして和服を洋服にして、足に外国の「靴」をまとったのです。
この時点では洋服や「靴」を持ってたり、着るのは一部の人だけでした。
ですが、戦後になると洋服の方が一般的になりました。
たしかに「下駄」は走りにくいですし、「草履」は雨の日だと足が濡れてしまいます。
そんな理由から、段々と「靴」が日本でも定着していきました。
また、最初は「ファッション」と違う目的で作られた「靴」もあります。
それが女性の代表的な履物である「ヒール」です。
この「カカト」の部分が高くなっているのは、その昔はフランスやイギリスでは、ちゃんとして下水処理の技術がなかったので、家の窓から汚れた水を道へ出して、早朝に洗い流す方法が取られていました。
しかし、それでも完璧にキレイにはならないので、女性はスカートの裾が汚れない様に「かかと」の高い「靴」が必要になったのです。
それが今では立ち姿をキレイに見せる「ファッションアイテム」として残っているのです。