ファッションとオシャレの歴史

ファッションとオシャレの歴史 → 「カツラ」が時代の最先端

「カツラ」が時代の最先端

今の様に、髪や頭皮にも優しいシャンプーやリンスが無かった頃は、洗髪しても清潔や健康を保つには限度がありました。
さらに湿地帯が多かったヨーロッパでは、湿気の影響か「ノミ」や「シラミ」が大流行していたので、衛生状態を保つために髪の毛を短く刈り込んで、綺麗な髪の人から買った「人毛」を使った「カツラ」を被る事が普及したそうです。

その習慣は中世になって一定の清潔な状態が保てるようになってからも残り、「カツラ」は何時しか「正装」の一部になりました。
そんな時代に有名だったので上流貴族や王族の間では服だけでなく、持っている「カツラ」の数も重要な権力の象徴でもありました。
なので、同じような時代の人物が同じような髪型をしていたのは、全員が「かつら」を被っていたからです。

また、テレビや映画でイギリスの法廷が出る際に裁判官や検事だけでなく、弁護士まで「カツラ」を被っているのは、この習慣があったからです。
それとは逆に地毛で肖像画が残っている人は、当時の社会や権威に対する反感を意味を込めて「カツラ」を使わなかったのです。

そんな風に「カツラ」や「人毛」を使って髪を派手に飾る事が流行した時代に、特に人気だったのは「マリー・アントワネット」でした。
彼女は当時の「ファッション・リーダー」の様な存在で、どんな奇抜な髪型でも彼女がしたならばと貴族の女性達は真似をしたがりました。

しかし、その習慣も正しい健康法が明らかになるつれて廃れていき、今では薄毛を隠したり、一時のオシャレを楽しむ為に使われる事が多くなりましたね。

「衣服」の歴史

「名前」と「流行」の変化

「小物」の発展

「下着」の発展

「髪型」と「ファッション」

「足元」の歴史

「ブランド」の誕生

「価格」と「高品質」の変化

「芸術」と「ファッション」

「サブカルチャー」と「ファッション」