中世まで、ヨーロッパでは宗教の関係で自然や人体の事を詳しく研究することは禁止はされていませんが、あまり良く思われていませんでした。
ですが、それが十九世紀頃になると新しい物を作り出すと生活が豊かになる事が分かり、色々な事が研究される様になりました。
そうした「科学」や「化学」の発展は私達に馬より早い移動手段や、月まで行ける方法があるのを教えてくれました。
それは「日常生活」でも同じでした。
それまで服を作る素材は「綿」や「絹」など自然にあるものだけでした。
それだけでは洗っていく内に汚れが落ちなくなったり、型崩れして新しい服を何度も買わなくていけません。
ですが、今では人工的に作った繊維で汚れだけでなく、火や水に強い服も登場しました。
その中でも最も衣服に使われているのは「ポリエステル」だと思います。
「ポリエステル」は1950年頃に開発された素材で、それまで使われてきた繊維のどれよりも丈夫で型くずれしないのです。
その性質から普通の衣服だけでなく、産業用の作業着まで幅広く使われています。
この様な新しい繊維が登場すると、今まで使われてきた繊維の値段が少し下がる事があるので、服飾業界では「新素材」も良いですが、一着でも多く買ってもらう為に従来の素材で値段を下げる企業もあるようです。
