ファッションとオシャレの歴史

ファッションとオシャレの歴史 → 「ズボン(パンツ)」の変化

「ズボン(パンツ)」の変化

今では「ズボン」や「パンツ」と聞けば、すぐに青い色の「ジーンズ」や「デニム」を連想する人が多いと思います。
しかし、この「ジーンズ」や「デニム」が足を覆うファッションとして定着したのは、十九世紀に発案された「ミシン」をアメリカ人の「アイザック・メリット・シンガー」が実用的な機械として作った事が関係しています。

十九世紀のアメリカは、開拓やゴールドラッシュで労働者が増えたため、その人たちに配る作業着が大量に必要でした。
そんな時に登場した「ミシン」は、同じデザインの服を大量に作れるので、アメリカでは労働者用の服が飛ぶように売れて、それが日本にも輸入される様になったのです。

そんな歴史が積み重なって、今では「デニム」や「ジーンズ」を一つの「ブランド」として扱っている企業もあります。
そして、この「ズボン」という呼び方はフランスが語源で元は足を別々に覆う外の衣服を指していました。

しかし、戦後になって「ヒッピー」と呼ばれる人々が増えた際に日本でも大流行したのが、今は「スラックス・パンタロン」と呼ばれる「パンツ」です。
当時は輸入してきた「パンタロン」を使っていましがら、それがフランス語では「パンツ」の意味だったので、今の日本では「ズボン」を「パンツ」と呼ぶ様になりました。

そして、時代が二十一世紀に近づいてくると「パンツ」は足を細く見せるデザインが流行し、また始めから着古したデザインが流行しました。
ですが、それも数年で収まり、今度は足を長く見せたり、お尻を小さくみえるデザインや工夫がされている「パンツ」が好まれるようなりました。

ですが、この様な工夫がされている「パンツ」は過去にも登場しているのです。
そう考えると足を細く長く、またお尻部分に何かしら工夫が施されている「パンツ」の流行は、衣服の長い歴史を見ると何度も繰り返されているのが分かりますね。

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